VBAエキスパート ExcelVBA スタンダード 受験体験記

先日受験しましたAccessのMOSに引き続き、今回は、EXCEL VBAの資格試験を受験しました。
結果は、925点（1000点満点、合格ライン650～800点）で、合格できました。

試験の概要
VBAエキスパート は、「オデッセイコミュニケーションズ」という民間会社が認定するVBAの資格試験です。
Excel、Accessそれぞれについて、ベーシック、スタンダードの試験があります。スタンダードは、ベーシックより難易度が高い試験です。

試験前の私のレベルですが、勉強せずに模擬問題を解いてみたところ、100点満点で52.5点でした。仕事は事務職で、繰り返しの作業などあるとVBAで自動化しています。月に2～3回、VBAのコードを書きながら、分からない点をその都度調べています。このような形で10年間以上、VBAを使っています。

今回の試験対策として、私が行った勉強方法をご紹介します。
勉強方法の要点は、下記のとおりです。3週間弱で30時間ほど勉強しました。
・公式テキストの模擬問題を解く（1時間）
・公式テキストを一通り読んで、覚えるべき項目をリストアップする（10時間）
・リストを口ずさんで言えるようになるまで覚える（10時間）
・次にテキストエディタに入力しながらスペルを覚える（5時間）
・Amazon Kindleで発売されている対策問題集を解く（5時間）

・公式テキストの模擬問題を解く（1時間）
「VBAエキスパート公式テキスト Excel VBAスタンダード」（\3,300）を購入しました。購入しますと、付録として、オンラインの模擬問題（試験1回分、40問）を使う権利が付いてきます。
勉強せずに最初に模擬問題を解いてみたところ、52.5点/100点満点でした。思ったより点数が低かったです。
点数が低かった理由ですが、普段、あまり仕事で使わない機能の出題が多かったためです。検索、オートフィルター、並べ替え、テーブルなどの機能は慣れておらず、コードを覚えているほど習熟していなかったため、ゼロから何も見ずに書くことができませんでした。

・公式テキストを一通り読んで、覚えるべき項目をリストアップする（10時間）
VBAの基礎的なことは知っていましたので、テキストは斜め読みして、自分の知らなかったところ、知識のあやふやところをピックアップし、約150項目のリストを作りました。具体的には下記のようなリストです。試験は記述式解答が多く、こうしたコードを正確に覚えておく必要があります。
Findメソッド→r.Find(What:=語句,LookAt:=xlWhole／xlPart）
オートフィルターで3条件以上→Range(“A1”).AutoFilter 1,配列,xlFilterValues
Sort.SortField.Add2の引数→Key、SortOn、Order、DataOption
テーブルの列2（見出し行を含む）※構造化参照→Range(“テーブル1[[#All],[列2]]”)

・リストを口ずさんで言えるようになるまで覚える（10時間）
まず、上記のリストを、口ずさんで言えるようになるまで繰り返し覚えました。

・次にテキストエディタに入力しながらスペルを覚える（5時間）
次に、上記のリストを、テキストエディタに入力しながら、うろ覚えのスペルを確実に覚えました。実際にキーボードで入力すると、細かなスペルミスがけっこうありましたので、この準備は必須と思われます。

・Amazon Kindleで発売されている対策問題集を解く（5時間）
時間に少し余裕があったため、Amazonで「【新試験対応】VBAエキスパート試験 対策問題集 Excel VBA スタンダード 1-5章 Kindle版」を購入しました（\99）。
試験範囲前半の練習問題、約100問を解くことができます。購入後に追加料金が必要との口コミもありましたが、とくに追加料金等は払わずに使うことができました。
後半の6-10章については、「試験対策webサービス」を使ってくださいとのことでした（6章、7章は無料、8章以降は有料のようです。試験対策webサービスは、時間の余裕がなくなったため、私は利用しませんでした。なお、Kindleと試験対策webサービスは同じ著者が提供しているサービスのようです）。
実際に試験を受けてみた印象ですが、公式テキストからの出題が9割以上でしたので、公式テキストの内容を確実に固めることが最優先と思われます。そのうえで、余裕があれば対策問題集等もやっておけば若干は得点が上がると思われました（公式テキスト以外の内容の出題も40問中2～3問あった気がする）。

実際の試験
近所のパソコン教室で受験しました。4人ほどの受験者が来ており、他の方は、VBA以外の試験を受けているようでした。
試験の際、小さなトラブルがありました。先日MOSを受験した際に使った「Odyssey ID」を入力したところ、エラーとなります。監督者の説明によると、MOSで使った「Odyssey ID」は使えないので、同じIDでも構わないので新たにVBAエキスパート用の「Odyssey ID」を新規作成してくださいとのことで、その場で作成しました。

感想
これまで、必要なコードは必要なときに調べてコピペすればよいと考えていましたが、今回、試験のためにコードを丸暗記することとなり、意外と丸暗記してしまった方が今後調べなくてよいのでラクかもしれないと思いました。
また、検索、オートフィルター、並べ替え、テーブルなど、これまであまりVBAで使う機会の少なかった機能についても覚えることができたため、今後、活用できそうな機会があれば使ってみたいと思いました。
VBAの技術を高めたいと思う方であれば、勉強の機会となりますので、受験してみてもよいのではないでしょうか。